2017年09月12日

2017年09月11日のつぶやき






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2017年09月11日

ブックレビュー 「煽動者」 ジェフリー・ディーヴァー著

SolitudeCreek
CBI(カリフォルニア州捜査局)に所属するキネシクスの天才・キャサリン・ダンス捜査官を主人公とするシリーズもこれが第4作めである。

メキシコ警察とコラボして武器と麻薬の密売組織を摘発するためのスペシャル・チーム,これに加えられたキャサリンだったが,組織幹部の殺人教唆の証拠を握るという証人の尋問に当たって致命的なミスをしてしまう。幹部宅に出入りする庭師で善意の証人のはずだったその男セラーノが,実は組織の殺し屋であることを見抜けずその逃亡を許してしまったのだ。

激怒したCBI上層部は彼女から捜査権を剥奪,民事部に移動させ事務仕事をあてがう。数日前,モンテレーのナイトクラブ,ソリチュード・クリークで起きた火事騒ぎに関して,その税務や保険関係を調査すること。つまりは誰も読まないようにことさら小さな字で印刷されている保険関連の法令や保険会社の約款を解読する仕事…。

ため息をつきながらモンテレーに向かったキャサリンを待っていたのはしかしそんなたいくつな仕事ではなかった。

人気ロックバンドが出演する満員のナイトクラブで火災が発生。パニックになった観客は非常口のドアに殺到。しかしそのドアの真ん前には大型トレーラーが停車していて開かず,三人が圧死,他にも数十名の重傷者が出るという惨事。当初はトレーラー運転手の過失と思われたが,クルマのGPSを調査した結果,非常口を塞ぐ位置にそれが移動されたのは運転手の帰宅したあとだった…。

そのうえ「火事」自体も事実ではなく,観客のパニックの要員は店の外エアコンの室外機の前に置かれたオイル缶で燃やされたボロ布の臭い。つまりこの事件は悪意を持った何者かが用意周到に仕掛けた「殺人事件」だったのだ。捜査権を持たない「オブザーバー」ながら地元警察に協力してこの「煽動者」の捜査にのめり込んでいくキャサリン。彼女のその姿はまもなく犯人の注意を引き,当然のように彼女自身が標的となっていく…。

犯人による「扇動」がちょっとうまく行きすぎるように思えないではない(まぁそんなパニックの場にいた経験はないので確たることは言えないんだけどさ)のと,最後に明らかになる犯人の「クライアント」の正体がちょっともやもやするのが気になるが,ネット時代の新しくて不気味な犯罪者像を構築するというココロミは買える。ディーヴァーご本人もちょっと弱いと思ったんだろ,もうひとつ「あれ?」ってドンデンを仕掛けててこっちはいつも通りの鮮やかさ。


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