2018年09月16日

映画レビュー 「ジュラシックワールド/炎の王国」 J・A・パヨナ監督

ジュラシックワールド/炎の王国

指折り数えて第5作目。マイケル・クライトンの原作から離れて3作目(まぁクライトンも亡くなってもう小説は書かれないわけだけど)となったこのシリーズ。またしても金持ち達が島から恐竜たちを連れ出して商売しようとする。…やっぱりそれがもっともヒットを狙えるプロットということなんだろうなぁ。

ジュラシック・ワールドでの大惨劇から3年を経過し,今も恐竜達が闊歩しているイスラ・ヌブラル島北部の火山が大噴火。このまま放置すれば島中が溶岩に包まれ恐竜達は滅亡してしまう恐れがある。

恐竜達の保護団体DPE (Dinosaur Protection Group)を設立したクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は故ジョン・ハモンドのビジネス・パートナー,ベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)を訪ね,恐竜救出への助力を乞う。

ベンジャミンは自らの財団を管理するイーライ・ミルズ(レイフ・スポール)を彼女に紹介,イーライは恐竜救助のために傭兵部隊の編成を約束するが,かつて彼女の同僚だったオーウェン・グレイディ(クリス・プラット)を同行させ,彼が調教したヴェロキラプトル,ブルーを救出することを協力の条件とする。

クレアは渋るオーウェンを説き伏せ,DPGの若いメンバー,フランクリン(ジャスティス・スミス),ジア(ダニエラ・ピネダ)と共に島に向う。島は崩壊直前の不安定さ。オーウェンは傭兵のウィートリー(テッド・レヴィン)らと共にブルー捜索に向かうが,その発見とともにオーウェンはウィートリーに麻酔銃で眠らされてしまう…。

で,こっからはワルモノたちが恐竜をたくさん船でアメリカに運び,金持ち達に売って大儲けしようとするお馴染の展開。つまんなくはないが「またこれかよ」感は否めない。ひとつだけ褒めて良いところは,もし続編を作ることになったらもうこのプロットは使えないだろうって終わり方をしてるとこかなぁ。


「ジュラシックワールド/炎の王国」オフィシャルサイト

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映画レビュー 「ウィンチェスター・ハウス アメリカで最も呪われた屋敷」 マイケル・スピエリッグ,ピーター・スピエリッグ監督

ウィンチェスター・ハウス
ウィンチェスター・ハウス,正式にはウィンチェスター・ミステリー・ハウスというのかな? はアメリカ,カリフォルニア州サンノゼに実在する…なんというか「幽霊屋敷」として有名な観光施設である。この映画はその屋敷を建造したウィンチェスター家の未亡人サラ(ヘレン・ミラン)を主人公としてその屋敷の恐怖の記憶(もちろんフィクションだけど)を辿ったもの。

1906年,サンフランシスコ在住の精神科医エリック・プライス(ジェイソン・クラーク)は,銃の製造販売大手ウィンチェスター社から奇妙な依頼を受ける。同社の筆頭株主であり創業者ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの未亡人であるサラ・ウィンチェスターを診察し,彼女が今後も筆頭株主としての職責に耐え得る精神状態であるかどうか診断せよと言うのだ。

1966年に最愛の娘を,そして1981年には夫まで亡くした彼女は霊媒師の「あなたの一家は製造販売した銃によって命を落とした人達に呪われている」との言葉を信じてカリフォルニアに移住。その霊達を慰めるためと称して365日24時間,片時の休みもなく屋敷の増築を続けていると言う。

サラに面会したプライスはその自信に満ちた態度,たたずまいに圧倒され,彼女の正気を確信する。が,一歩彼女の前を離れて自分が滞在する屋敷の有り様を見て回れば,その無計画,無秩序ぶりはまさしく狂気の為せる業としか思われない。

やがて夜になり,困惑しながら宛てがわれた部屋で床に就くプライスの前に…。

現実にウィンチェスター・ミステリー・ハウスを訪れたことのあるヒトの話では「怖いどころか笑いのネタとしか思えない」ということらしいのだが,なかなかどうして映画はちゃんと「怖く」は作れている。ホラー好きのオレとしては結構満足なんだが,映画としてどうかちうと,まぁいろいろ惜しいですよね,大女優ヘレン・ミラン使ってこれかよと思わんでもない。


「ウィンチェスター・ハウス アメリカで最も呪われた屋敷」オフィシャルサイト

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2018年07月29日

ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー ロン・ハワード監督

ハン・ソロ
「ローグ・ワン」に続く「スター・ウォーズ外伝」。映画第1作であるエピソード4「新たなる希望」(1977年)に登場し多くの観客の心を掴んだ反逆のパイロット,ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の若き日を描く。

帝国の支配下にある惑星コレリア。ここで犯罪組織の下っ端として働くハン(オールデン・エアエンライク)は恋人キーラ(エミリア・クラーク)と共に星からの脱出を試みるが発覚。キーラを残し自分だけ,しかも帝国軍のアカデミーに入隊するというカタチで逃げ延びる。その際,「身寄りなし」という意味で与えられた姓が「ソロ」である。

数年後,脱走の常習犯として投獄されたハンはそこで同じように監禁されていたチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)と出会い協力して脱獄。トバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)率いる強盗団に身を投じる。

ベケットのチームで計画したある星での列車強盗(なんで今更宇宙で列車強盗なんだよとちょっと思うがこの辺の「西部劇テイスト」がスター・ウォーズの隠し味なんだよな)に挑むも多くの仲間を失った上に失敗。依頼主である犯罪組織のもとに弁明に向かうと,そこには思いも寄らぬ人物が待っていた…。

上にも書いたがハンとチューバッカとの出会い,そしていかにして彼らが愛機ミレニアム・ファイルコンを手に入れるに至ったか,という経緯が手に汗握る冒険活劇と共に明らかになる展開は楽しい。でも反面,その辺の「謎が(謎って程でもないけどさ)解けたぞ」的カタルシスを感じないニューカマーをこれで「スター・ウォーズ」ファンに出来るのかしら,という疑問は感じたなぁ。


「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」オフィシャルサイト

posted by hiro fujimoto at 15:40| Comment(0) | 映画