2018年05月18日

映画レビュー 「レディ・プレイヤー1」 スティーブン・スピルバーグ監督

レディプレイヤー1
ひゃあ,これか。これを製作中にスピルバーグは「でもこっちも今映画にしなくちゃダメなシナリオ」って言ってあの「ペンタゴン・ペーパーズ」にも着手したのか。そう思って並べるとなんとなく両作品はバランスしてる気がするよね(気のせいです)。

舞台は今よりみんな幸せになってない近未来,荒廃した世界で生きる人々は日々の屈託を「オアシス」とおいVRワールドで解消している。ゴーグルひとつで「オアシス」に身を投じれば,どんな願望も思いのまま…いやもちろんそれなりの制約はあるが,生身の生活に比べれば遥かに自由でかつ刺激的だ。

しかも今,その世界では,この「オアシス」そのものを賭けてのイースターエッグ探しが開催されている。先ごろ亡くなったオアシスの創設者にしてオーナー,ジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)が,そのゲームの勝者に「オアシス」の所有権と彼の莫大な遺産を授与するという遺言を残したのだ。

ある日,挑戦者の一人パーシヴァルことオハイオ州のスラムに住むウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)はハリデーに関するすべてを集めたVR内の博物館で第一関門である自動車レースを勝ち抜くヒントを掴む。半信半疑でそれを実行し見事「最初のエッグ」を手に入れた彼は一躍VR界の英雄になる。

が,それは同時に「オアシス」を狙う世界企業IOIの社長ソレント(ベン・メンデルソーン)を敵に回すことでもありまた,IOIが現実社会で濫用している強権に対し抵抗を試みているレジスタンスの女性アルテミスことサマンサ(オリヴィア・クック)の仲間になることでもあった…。

ビジュアルは刺激的だがストーリーはテッパンの勧善懲悪。それが正しい分類なのかどうか知らないが(というよりそういう分類に「正しさ」とか「厳密さ」とかが必要だとあまり思わない質なのだが),監督スピルバーグのキャリアほぼ重なる期間のポップ・キャラクターを使って織りあげた「指輪物語」みたいな映画。

デロリアンがティラノザウルスに追いかけられアキラ・バイクがキング・コングに捻り潰される。「シャイニング」のホテルもメガゴジラやガンダムも確かに楽しい。でもオレ,出てくるキャラクターやオマージュが全部把握できなくても,何度も観る気にはならないなぁこれ。


「レディ・プレイヤー1」オフィシャル・サイト

posted by hiro fujimoto at 08:30| Comment(0) | 映画
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