2016年11月30日

映画レビュー 「バトルランナー」 ポール・マイケル・グレイザー監督

バトルランナー
スティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で書いた小説「ザ・ランニングマン」を原作にした近未来アクション(つか原題はそのまま「ザ・ランニングマン」)。古い映画だけどオレ,TVで放映する度に録画して観ちゃうくらい大好きなんですよ。

手塚治虫の「火の鳥・生命編」でクローン人間を使ってやっていたマンハント番組を重罪人に置きかえ,「国民クイズ」ばりの躁病的司会者を配した,はやい話が「ほぼマンガ」という映画なんだが傑作なんだよね,これ。正確に言うと原作の発表は「火の鳥」よりあと,「国民クイズ」よりは前だけど。

シュワルツェネッガー扮する警官ベンは,非武装の民衆による食料暴動を武力によって鎮圧せよと命じられて任務放棄,逮捕されて収容所に入れられる。そこで知り合った反政府ゲリラの仲間達と協力してなんとかそこを脱走するが,外の世界では彼こそが武器を持たない民衆を虐殺した張本人となっていた。

再び逮捕された彼は,逃げる犯罪者を武装したハンターが追って殺すという処刑ショー「ザ・ランニングマン」に出演させられる。百戦錬磨のハンターたちから見事逃げおおせれば,常夏の楽園でのんびり暮らす余生が約束されている…のだが’?

この殺人ショーに熱狂する視聴者の描写が実に躁病質で嫌らしくなんともアメリカ的だ。きっとあのイラクでの戦争も賛成してたバカはこんな感じでTVを観ていたに違いないと思うな。

それにしても司会者デーモン役のリチャード・ドウソンは実際にこういう視聴者参観番組の司会の経験があるんぢゃなかろうか,白髪のばぁさんや優柔不断のヤサ男をあしらう手腕はまるで本邦みのもんたを観ているようである。なんであんなおっさんがあんなに人気を博するのかわかんないとこまでそっくりだ。

そうそう,引退したかつてのハンター役(シュワルツェネッガーと直接は対決しない)で後にミネソタ州知事になった元プロレスラー,ジェシー・ベンチェラが出演している。

1982年ごろ,たしか一度だけ来日,そん時は猪木にコーナーポストからの高角度延髄斬りを食らって破れているはずだ。ニックネームは「ザ・ボディ」。夭折したアドリアン・アドニスと組んでロスアンジェルスだかでタッグ・チャンピオンだったこともあったと思うなぁ,懐かしや。


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posted by hiro fujimoto at 07:50| Comment(0) | 映画
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