2018年02月17日

映画レビュー 「嘘を愛する女」 中江和仁監督

嘘を愛する女
ワタシは基本,予告編で「あ,この映画観よう」と決めるほうではない。そりゃたまには「下手な予告編だなぁ」と思うものもないではないが,予告編つうのは当然ながら「いいとこ取り」の宣伝なのだから,まぁ頭のなかでナンボか割り引いて観てるわけだ。

この映画はそんなワタシが珍しく予告編で「観よう」と決めたもの。

2011年3月11日,震災の混乱のなか気分が悪くなりその場に座り込んでしまったキャリアウーマンの川原由加利(長澤まさみ)。その彼女に声をかけ,ピンヒールで会社まで歩かなければならない彼女に,家が近いからと履いていたスニーカーを提供して去った男・小出桔平(高橋一生)。

しばらくして再会した二人は恋に落ち,食えない研究医である桔平が由加利の部屋に転がり込んで5年。二人の行く末を案じた由加利の母が上京し,桔平と会うはずだったその日約束の場所に桔平は現れず,深夜になって由加利のもとを刑事が訪ねてくる。

桔平はくも膜下出血を発症して路上に倒れ病院に運び込まれたが,警察が身元を調べたところ所持していた運転免許証は偽造。記載内容は由加利の部屋の住所以外のすべてが「嘘」だった。

病院のベッドで昏睡を続ける桔平の傍,途方に暮れた由香里は探偵・海原(吉田鋼太郎)を雇って彼の素性を調べさせる。調査を始めた海原はまもなく桔平を「先生」と慕う女子大生・心葉(川栄李奈)に遭遇。彼女の言葉を辿って,桔平がコインロッカーに預けていたパソコンにたどり着く。

海原の助手・キム(DAIGO)のハッキングによってパスワードを解明されたそのマシンには700ページにも及ぶ未完の小説が入っていた。そこに描かれた「沈む夕陽と重なって灯台が燃えるロウソクのように見える」情景を手掛かりに,桔平の本当の姿を求めて由加利は瀬戸内に旅立つ…。

予告編だと「え,北朝鮮のスパイ?」てなこと(あんまり高橋一生のイメージぢゃないが)を想像しないでもなかったのだが,物語は彼・桔平の来歴を辿り,彼が封印した過去の悲しい記憶を解き明かしていく。長澤まさみと吉田鋼太郎のコンビが演じるこの「ロードムービー」部分がとってもいい。それに高橋一生は予告編でも使われたあの笑顔で対抗。実はオレ,あの「破顔一笑」でこの映画観ようと決めたんだよね。

最後にひとつだけ心配になったのは,勤め先も偽物で当然ながら国民健康保険料も払ってない彼の入院費。だいたいいくらくらいになるんだろう?


「嘘を愛する女」公式サイト
posted by hiro fujimoto at 10:10| Comment(0) | 映画

2018年02月16日のつぶやき




posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記