2016年11月09日

ブックレビュー 「ヒエログリフ解読史」 ジョン・レイ著

ヒエログリフ解読史
ヒエログリフ,古代エジプトの神聖文字とは20年来のつきあい…というのも変だが,1980年代の終わりごろに作った Macintosh用英和辞典ソフト(威張っておくと一応世界初だった)の名前をロゼッタストーンから取って「rSTONE」としたときに,アイコンのデザインの参考にするために「ヒエログリフ入門」という本を買った。

この本はその名の通り「キミもヒエログリフを読み書きできるようになろう!」という本なので(書くのはかなりメンドーだけどね),ロゼッタストーンの発見を端緒とするこの古代文字解読の歴史については概略しか触れていなかった。

あれから月満ち星は流れて手に取ったこの本。題名通りこっちはヒエログリフの読み方・書き方にはほとんど触れず,その「解読の歴史」をたどったものである。

でもまず最初に,これまで見たことのなかったロゼッタストーン…あ,これがどんなものかは知ってますよね? 1799年にエジプトに進攻したナポレオンの軍によって発見されたプトレマイオス朝時代の石碑の一部で,ヒエログリフ(神聖文字),デモティック(エジプトの民衆が使っていた古代文字),ギリシャ文字の3種類の文字で同じ内容が刻まれてたことから,謎の文字と言われたヒエログリフ解読の大きな手がかりになった。現在大英博物館所蔵。解説終わり。

このロゼッタストーンの復元図,つまり「今のように割れてしまう前のこの石碑はこんなカタチをしていて,今残ってるのはこの部分である」とゆーことがわかる図が掲載されていて結構感激。つか,写真とかで見る限り現在残っている3種類の文字の分量バランスはヒエログリフが極端に少ないのでその辺はいったいどーなっておるのか,ちうのが我が積年の疑問であったの。あーすっきりした。

石はその後前述のごとくワーテルローでナポレオンを破った英国のものとなり,イギリス人トーマス・ヤングによる研究を経て有名なジャン=フランソワ・シャンポリオンがその完全解読に成功する。このヤングとシャンポリオンの間の確執とか,その後継者たちに関する逸話なども興味深い。巻末には「解読されたロゼッタストーン碑文の全文」も収録されていて親切(つか,中身はたいして面白くないんだけどこれが載ってないロゼッタストーン本には,なんとなくハグラかされたような気がしちゃうことも事実なんだよね)。

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2016年11月08日のつぶやき






posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記