2016年09月01日

エクスペリメント ポール・シェアリング監督

エクスペリメント
オリバー・ヒルシュビーゲル監督のドイツ映画「es[エス]」が公開されたとき,この映画の元ネタ,1971年にスタンフォード大学で行われた心理実験について,現在(ま,当時の「現在」ですわな)もまだ実験参加者と大学との間で裁判が続いているため「es[エス]」はアメリカで公開できなかったと聞いた。

へぇさすが訴訟の国,そういうこともあるんだねと,別にその真偽を確かめることもせずにいたんだけど,今回同じ実験を題材にした(でも「es[エス]」のリメークではない)映画を,しかも刑務所を題材にした「プリズン・ブレイク」(残念ながらまだ観てないんだけど)を当てたポール・シェアリングが撮ったというので,つまり裁判の決着はついたのかな?

州の老人養護施設で介護士をしていたが,予算削減で首を切られたトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)は,恋人ベイ(マギー・グレイス)に一緒にインドへ行こうと誘われるが先立つものがない。そんな時目に入ったのが心理実験の被験者を求める新聞広告。日給1,000ドルで14日間という好条件に飛びつき,面接の結果首尾よく被験者に選ばれる。

被験者は全部で24人。彼らは看守役と囚人役に分けられ,郊外の元刑務所で過ごすことになる。囚人たちは名前ではなく番号で呼ばれ,娯楽時間は1日30分。至るところに監視カメラが設置されており,暴力行為があれば実験は即中止,その場合報酬は支払われない。和気あいあいとなかよくやって14日後には金持ちだ,と初日はみんなそう思っていたはずなのだが…。

看守という「役割」により,心の奥底に潜んでいた凶暴性が露にされていく男バリス役フォレスト・ウィテカーの演技が群を抜いて素晴らしい。ただ,脚本にはチトどうかと思うところも…特にトラヴィスに「あとから来れば」と言い残してインドに旅立ち,あとはラストでの再会以外トラヴィスのイメージの中にしか出てこないベイって登場人物は必要だったのかね。総合的に「es[エス]」の方がかなり上かなぁ。

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posted by hiro fujimoto at 07:54| Comment(0) | 映画

2016年08月31日のつぶやき














posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記