2016年08月03日

映画レビュー 「モンスター・ハント」 ラマン・ホイ監督

モンスター・ハント
今週末公開予定。昨年,中国歴代興業成績の新記録を作った話題の中国映画である。

太古,人間と妖怪は同じ世界に共存していた。が,徐々に人間が天下を独占するようになり,妖怪は山奥に追いやられてしまった。その山奥の妖怪の世界でクーデターが勃発,それまでの王を殺して取って代わった新王は,逃亡した王妃が跡継ぎを妊っていたと知って追手を放つ。

王妃と護衛の夫婦がたどり着いたのは人間界のはずれに位置する小さな村・永寧村。そこで若き村長テンイン(ジン・ボーラン),たまたま村を訪れた妖怪ハンターのショウラン(バイ・バイホー)らと遭遇。やがて追手も到着し,大混乱のなか死期を悟った王妃はなんとお腹の子供をテンインに託す。

計らずも(まぁ計ってそういう目に遭うやつはなかなかいないが)妖怪の王子を宿すことになったテンイン。しかも彼が動けぬ間に村は妖怪料理店を経営する豪商チェンフー(ウォレス・チェン)が組織した大規模な妖怪狩りに襲われる。なんと知らぬのは村長のテンインだけ,他の村人は残らず妖怪が化けていたのだ。連行される幼なじみたちを悔し涙で見送るテンイン。

無人になった村を捨て,ショウランと共に旅に出た彼はほどなく大根そっくりの妖怪の王子を出産。生まれたら捕まえて高く売ろうと待ちかまえていたショウランも,フーバと名付けられたこの幼子にすっかり情が移って…。しかし彼らの背後にはフーバの命を狙う新王の追手,そして前方にはあのチェンフー配下の妖怪ハンターの群れが。

あの「シュレック」を演出したラマン・ホイがメガフォンを執った本作,美術総監督を務めたのはタランティーノの「キル・ビル Vol.1」で名を売り,その後も三谷幸喜の「マジック・アワー」,あるいは李相日の「フラガール」などをてがけた種田陽平。中国では大人気だったが満を持してのアメリカ公開では「時代遅れのアニメ」「リアルさがない」と酷評を浴びたそうな。

まぁそう言われればそう感じるとこもないわけぢゃないが,技術の優劣よりも「どんな顔つき・表情をかわいいと感じるか」つう文化の違いな気がするなぁ。おれなんかハリウッド制作の「アトム」のあの鼻のでかさが絶対に許せないもんな。そういう意味では「中国人が持っている『妖怪』のイメージ」ってこういうもんなんか,と興味深いとこもある。

主役の兄ちゃんはイマイチだけどヒロイン役バイ・バイホーのツンデレ美貌はなかなかだし,中国雑技団敵アクションは素晴らしい。ちょうど夏休みだし,子供連れで楽しめる娯楽作品であることは保証しますぜ。

8月6日からシネマート新宿ほか全国順次ロードショー。

「モンスター・ハント」の公式サイト


posted by hiro fujimoto at 08:46| Comment(0) | 映画

2016年08月02日のつぶやき
















posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記