2016年07月22日

映画レビュー 「MOZU」 羽住英一郎監督

MOZU
WOWOWとTBSが逢坂剛の原作(「百舌の叫ぶ夜」および「幻の翼」)をもとに共同制作したドラマ「MOZU」の完結編…ちうか,原作を離れたオリジナル脚本である。つまりドラマの段階で意味あり気にささやかれた「ダルマ」という存在は原作には出てこないこの映画のための伏線だったんだな。

妻の死の真相を突き止めて以来,勤務そっちのけで酔っ払い続けている警視庁公安部捜査官・倉木(西島秀俊)はある日,白昼堂々路上でクルマから少女を誘拐しようしている一団に遭遇,単身彼らと戦い撃退する。このクルマはペナム大使館のもの,大使館付近の高層ビルに押し入ったテロリストが周囲に爆弾を仕掛けたため避難している途中だった。

高層ビルを襲撃したテロリストは最先端のウイングスーツを着用して東京湾上に逃亡。周囲に仕掛けたという爆弾はフェイクであり,この事件自体がペナム大使館にこもりきりで外に出てこない少女をいぶり出すための陽動であったことがあきらかになる。が,肝心の少女エレナ(マーシュ彩)は発達障害で何もわからない。

唯一,事情を知っていると思われた少女の世話係が運び込まれた病院で殺害されたと知った倉木は,公安の明星(真木よう子),村西(阿部力)と相談し,あの事件を機に警察を辞めて探偵事務所を開いている大杉(香川照之)に少女を預ける。しかしどこから情報が漏れたのか大杉の事務所にテロリストのリーダー権藤(松坂桃李)が来襲,居合わせた大杉の娘・めぐみ(杉咲花)を連れ去ってしまう。

娘の命が惜しければエレナを連れてペナムに来い,という脅迫を受け倉木たちは空路ペナムに向かう。到着早々,雑踏で何者かに連れ去られたエレナを追った倉木は,あの高層ビル襲撃事件の立案者・高柳(伊勢谷友介)に遭遇。彼から「日本戦後事件史の闇」と噂されるダルマ(ビートたけし)の存在を明かされる…。

ドラマ版を全然観てないヒトにはちとツライとこもあるが,なかなか面白い展開の番外編。脚本的に残念だったのは高柳と倉木の初対面のとき,高柳の得物が投げナイフであることが示されているのを終盤の対決で伏線にしなかったこと。あれを覚えてた倉木が胸にマンガ雑誌とか仕込んでるとしっかり伏線の回収になったと思うんだが。

新谷和彦(池松壮亮)の登場がいかにもゲスト扱いなのは尺を考えればしょうがねぇかと思うが,それより終わってみたらあの東(長谷川博己)が「けっこうイイヤツぢゃん」という話になっちゃった,吃驚。あ,それからネタバレ半分だけどダルマのモデルはどう考えてもあの児玉誉士夫だわな。この辺,ワケワカメのヒトも多いかと思ってヘビに足を描いとく。

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posted by hiro fujimoto at 07:49| Comment(0) | 映画

2016年07月21日のつぶやき














posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記