2016年07月07日

映画レビュー 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 若松孝二監督

実録・連合赤軍
ほぼ明らかになってる史実通りのストーリー。

知ってるヒトも多かろうが(このページは読者の年齢層高いからな)一応アラスジを記しておくと…1971年,70年安保も自動更新に終わり,大菩薩峠事件,よど号ハイジャック事件などで弱体化していた日本赤軍(の残党,という言い方もある)は,赤軍派が目指した「銃を使った武装闘争」路線にいち早く踏み込んでいた革命左派(オレは「京浜安保共闘」という名前で覚えてる)との合体を模索する。

71年秋,連合赤軍を名乗るようになった彼らは丹沢を手始めに山岳地帯にいくつかのベースキャンプを設営,来るべき革命戦争に向けての戦闘訓練に突入する。しかしリーダー格の森恒夫(地曵豪),永田洋子(並木愛枝)には組織や教育について確たるイメージがなく,キャンプは間もなく,彼らに従わぬ者,彼らが気に入らぬ者を「反革命的である」と決めつけ「総括」と称する自己批判を強いるという「私刑」の舞台になっていく。

そしてご存知の通り,山を下りた森・永田コンビが逮捕された後,警察の山狩りなどで行き場を失った坂口弘(ARATA),坂東國男(大西信満),吉野雅邦(菟田高城)ら5人が行き当たりばったり軽井沢の浅間山荘に侵入,管理人の妻ヤスコさん(田島寧子)を人質にして立て篭るということになるわけだが…。

観終わって,いや観ている最中から強く感じたのは,ドイツ映画「バーダー・マインホフ 理想の果てに」との類似である。そんなの同じ左翼過激派の武装闘争を描いているんだから当たり前だろって? いや似てるのはそういう表層ではなくて,なんつか理想に燃えて作られた若者タチの組織が内部からヘロヘロになっていく過程の方なのだ。そういう意味ではヤクザ映画「修羅の群れ」(山下耕作監督)にも似てる。

Amazon のレビューとかには「青春映画」って評価もあるみたいだが,これをそういう風にセンチメンタルに観ちゃうヒトは,これに出て来る森恒夫みたいな暑苦しいヤツに「総括だ,完全な共産主義化を貫徹し来るべき5.28闘争を戦い抜くのだ!」とか言われると「異議無し!」とか言っちゃうヒトだと思う。だいだいさ,わざわざ山で何を訓練してるわけ? 更なる下部組織のメンバーを指導できる人材を育成するためだろうが,その人数をリンチで減らしてどうすんだよ,ねぇ?

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posted by hiro fujimoto at 08:11| Comment(0) | 映画

2016年07月06日のつぶやき










posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記