2016年07月01日

映画レビュー 「ザ・タウン」 ベン・アフレック監督

TheTown
ベン・アフレック監督・主演。冒頭,マサチューセッツ州ボストン近郊では年間300件の銀行強盗が発生する,との字幕。ボストンは何度も訪れたことがあり,今も友人が住んでる街なのでホンマかいなと思ううち,その300分の1件がスクリーン上で展開する。

ドクロのマスクをつけてケンブリッジ銀行のチャールズタウン支店に押し入った4人組は支店長クレア(レヴェッカ・ホール)に銃を突きつけて金庫を開けさせたあと,無音警報を察知し彼女を人質に取って逃走する。目隠しをしたまま海岸で解放された彼女は一味の報復を恐れるあまり目撃した全てをFBIに証言できない。

一方,無傷で解放したクレアが,彼らの街チャールズタウン(この街を住民達はザ・タウンと呼ぶ)に住み,隣人として顔を合わせるかも知れないことを知った強盗団の一人,ダグ(ベン・アフレック)は,動向を探るべく偶然を装って彼女に近づく。が,彼女が負った精神的打撃を気づかううち,彼女を愛するようになってしまう。

日を追って深まる二人の関係は強盗仲間で幼馴染みであるジェム(ジェレミー・レナー)の知るところとなり,ダグは仲間を売るつもりかと責め立てられる。親友との間に生まれた溝,愛する人に真実を告げられない辛さは,まもなく自分の育った街や自分の過去への嫌悪を呼び覚ますが,街の裏社会を統べるボス,ファーギー(ピート・ボスルスウェイト)の命令が下り,彼はまたマシンガンを手にしなければならなくなる。そしてその行方にはFBIの敏腕捜査官フローリー(ジョン・ハム)の姿が…。

これはもう文字通りベン・アフレックの映画。幼い頃に母親に捨てられた(事実は違ったが彼はそう信じている)心の傷を内に秘めた複雑な人格を過不足なく演じ切った俳優としての実力もさることながら,これがホンマに監督2作目かいな,と思うほど達者なメガホン捌きには舌を巻く。特に道幅の狭いボストン市街で展開するカーチェイスはアニメ「ルパン三世」第1シリーズの傑作「7番目の橋が落ちる時」を彷彿とさせる出来,実写でこれができるのかと感激した。

脚本にはちと説明過剰な台詞もあり,冗長かなと思われるシーケンスも。ま,ここまで喋らせないと演出の意味がわかんない観客が出ちゃう,のかも知れないし,そういう傾向,最近は日本映画の方が顕著(つまり観客をバカだと思ってるのだ。そんで驚くなかれそれは正しいんだけどさ)だったりするんだけど…が,そんなのはごく小さな小さなキズ,オススメであります。

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posted by hiro fujimoto at 19:23| Comment(0) | 映画

2016年06月30日のつぶやき














posted by hiro fujimoto at 00:01| Comment(0) | 日記